トヨタ、露個人融資「ゼロ」 昨年秋以降は「休業状態」

2009/02/01

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 トヨタ自動車がロシア中央銀行から銀行免許を取得し、2007年から提供している個人向け自動車ローンの新規融資が昨年秋以降、ほぼゼロの状態が続いて いることが28日分かった。自動車販売の低迷に加え、ローン金利の上昇などで融資の需要が一気に冷え込んだためだ。ロシアでのトヨタブランドの浸透を狙っ て開始した個人向け融資は、世界同時不況の影響で事実上の“休業状態”に追い込まれた。

 ≪ローン金利上昇≫

 トヨタは、金融子会社のトヨタファイナンシャルサービス(TFS、名古屋市)を通じて07年6月にロシアで銀行免許を取得し、現地法人「トヨタバンク」 を設立した。モスクワ、サンクトペテルブルクに営業拠点を設け、個人や自動車販売店向けにローンを提供している。08年9月末時点の融資残高は、約 4600万ユーロ(約70億円)で、このうち約半分が個人向けとされる。

 ロシアでは米国発の金融危機後、信用収縮と原油価格の暴落がほぼ同時期に発生。「国外のオイルマネーが一斉にロシアから引き揚げたため、現地でのルーブルの通貨量が大きく減少し、安い金利での資金調達ができない状態になっている」(トヨタ関係者)という。

 このため、自動車ローン金利が上昇し、08年上期には年利10%台前半が主流だったが、同下期には20%前後に達した。ロシアでは自動車購入者の約半数 がローンを利用しており、今回の金利上昇でローンが組めず、購入を断念するケースが続出。「昨年10月以降、個人向けの融資はストップしている」(トヨタ 幹部)状態だ。

 自動車販売店向けの融資業務も、ロシアの自動車市場の急速な冷え込みで厳しい状況に陥っている。TFSによると、海外の金融子会社は自動車ローン資金を 調達するため、それぞれ独自に現地で債券を発行している。ただ、ロシアについては債券市場だけでなく、銀行からの借り入れでも資金調達しているが、金融市 場の混乱で調達が難しくなっている。

 ≪販売、伸び鈍化≫

 トヨタのロシアでの自動車販売台数は08年1~11月で前年同期比31%増の19万台を記録したが、月間ベースでは9月が65%増、10月が52%増だったのに対し、11月は18%増と伸びが鈍化している。

 トヨタは07年12月からサンクトペテルブルクで、日系自動車メーカーとして初めて中型セダン「カムリ」の生産を始めた。しかし、採用した現地社員の離 職などの影響もあって、1年目に当たる08年の生産台数は1万台前後と、当初計画の約半分にとどまった。また、10年代初めをめどに計画していた第2工場 の建設を凍結している。世界的な景気の冷え込みは、トヨタのロシアビジネスにも深刻な影響を及ぼしつつある。(島田耕)

引用元
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090128-00000018-fsi-ind

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